アウトドア用ナイフ ウッドハンドルの手入れ防水処理
|今年に入り色々有って、なかなか遊びに行けない日々が続いています。
でも5月に入れば多少は時間が作れそうなので、今回はナイフ類の手入れをすることにしました。
ブレードは以前研いであるので、今回はハンドルの方。
今回処理したナイフは
- Opinel オピネル 7.6cmステンレス・マッシュルームナイフ ビーチウッド・ハンドル
- BUCK(バック) フォールディングハンター #110 110BRS
- 東周作 狩猟用 剣鉈 8寸 240mm 青紙鋼 磨き仕上げ 鞘付き 本職向け
(私が所持しているものは作者がお亡くなりになり、現在違う方が作っています)
一般的には刃物用椿油を柄の方にも使ったり、中にはアマニ油などを使う方も多いようです。
しかしこれらの乾性油は、数日のアウトドア生活で落ちてしまうことが多い上、塗ったところが滑りやすいというデメリットもあります。
以前は私も画像の剣鉈の柄を椿油にどぶ漬けしたこともありましたが、それでも納得できる状態にはなりませんでした。
その上椿油は高価ですからねぇ・・・
また、オピネルなどの内側が金属加工されていないフォールディングナイフをオイル漬けなどの処理をされている方もいらっしゃいますが、私はお勧めしません。
理由としては、ハンドル部分がオイルで膨張し、刃の出し入れ時にトラブルが起きやすくなるからです。
そこで当時思いついたのがこれ!
フェールラーベン グリーンランドワックス 90g
このワックスは当時購入した同メーカーのサバイバルジャケットのメンテナンス用として購入したもので、現在でも同じものが販売されています。
このグリーンランドワックスはサバイバルジャケットのほかに、最近流行りの軍幕テントの防水にも使用でき、愛好家も多い品物です。
衣服にはどのように使うのかはフェールラーベン G1000 サバイバルジャケットをグリーンランドワックスでメンテナンスをご覧ください。
また、ナイフを料理専門に使うのでしたら蜜蝋100%のワックスをお勧めします。
特に和包丁の柄などはこれが良いです。
今回はこのグリーンランドワックスをナイフのウッドハンドルに使う方法をお教えします。
20年以上この方法で処理していますが、私の知る限りではこれに勝る処理法を知りません!
(いや、単に知識が浅いだけかもしれませんが・・・f^^;)
使用するもの
処理に使用するのはフェールラーベン グリーンランドワックスと皮手袋、そしてドライヤーの3つです。
皮手袋は、ブレードを素手でつかむわけにはいきませんので必須です!
軍手などでは簡単に切れてしまうので、皮手袋がよいです。
そしてドライヤー。
これは、グリーンランドワックスを温め、木になじませるために使用します。
処理手順
グリーンランドワックスをハンドル部分にこすりつけるようにして満遍なく塗ります。
この時あまり強くやらず、全体に薄く擦りつける程度でよいです。
厚く付けても、最終的にははがれてしまいますので。
全体に満遍なくワックスがついたら、ドライヤーの熱でWaxを溶かしてやります。
熱を加えて溶かすことで、ウッドハンドルにワックス成分が浸透していきます。
布やキッチンペーパーを使いながら磨きます。
磨く時の摩擦熱でワックスがしっかり浸透し、尚且つ余分なワックスを落ちて厚みが均一になります。
画像ではわかりにくいですが、しっかりと水をはじくようになります。
しかも耐久性もよく、年に1~2度行う程度でよいと思います。
(使用頻度にもよりますがw)
というわけで、フェールラーベン グリーンランドワックス 90gで処理したナイフの柄は、きれいになった上に防水処理も完璧!
その上椿油などの乾性油に比べて滑らず手になじみます。
特に鉈などは、柄が滑ると怪我の元にもなりかねませんからね!
ちなみにグリーンランドワックスですが、私が使用しているものは90gタイプなのですが、ナイフに使うだけでしたらこれよりも小さいGreenland Wax travel pack 20gがお勧めです。
20グラムもあれば、ナイフの処理だけなら一生かけても使い切れないと思いますw
というわけで、今回はナイフのウッドハンドルの手入れについて書いてきました。
5月に入ったら、数年ぶりに岩手に渓流釣りに行こうと考えております。
ここの所運動不足なので、体力的に源流部までは行けなさそうですが・・・f^^;
怪我に気を付けて楽しんできたいと思います♪
釣りよりも山菜取りメインになりそうな気配w