プリムス2245ランタンのメインジェット清掃リペア
|先日からSIGG Fire Jetやガソリンランタン、その他昔購入したアウトドア用品の清掃とリペアを行っていたりする。
今回は画像のプリムスのガスランタン2245ってやつで、コイツも30年近く前に購入した物。
現在でも形はほとんど変わらずマイナーチェンジを繰り返し、2245A-Sと言う名で販売されている息の長いランタンである。
で、コイツなんだけど暫く使わずに物置に入れっぱなしにして置いたら、全く点火しなくなってしまっていた。
どうやらガスが全く出ていない感じ。
なので分解して掃除してやる事にした。
まぁ分解と言っても作りは単純なので、各パーツをバラバラにしてやるだけ。
摘まみを外す前に、全開にして下から思いっきり息を吹きかけてみる。
ガスランタンのメインジェットはガソリン式のそれとは異なり穴がかなり細いので確認し辛いかも知れないが、息を吹き込むと僅かに空気が流れるのが正常。
しかしコイツの場合完全に詰まっているらしく全く空気が流れない。
因みにメインジェットと言うのは、中心に見える六角形のボルトみたいなヤツで、アウトドアの用語だと「ニップル」と呼ばれている物。
車好き、特に旧車好きの方なら分かると思うけど、キャブレターのメインジェットと同じ役割をする部分で、細い穴から燃料が吹き出す、ようは「霧吹き」みたいな構造になっている。
これはメインジェットを拡大した所。
中心に細い穴が開いてますよね?
ここからガスが噴き出るんだけど、今回はここが詰まってガスが流れず点火しない模様。
キャブクリーナーで清掃を試みたが全く歯が立たない。。。
細い針でつついてみたが、穴が細すぎて貫通せず・・・
「クリーニングニードルなんて持ってないし、ん~どうするかなぁ・・・」と悩んでいると、フッとある事を思い出した。
その名も暮らしのクエン酸
実はこれ、大晦日の大掃除の時に水道の一体型浄水器内部の洗浄で使ったんだけど、細い穴に詰まったカルキのカルシウム分等、カルキでこびり付いた汚れ等が面白いように溶けて綺麗になったんですわ。
「もしかしたらメインジェットの穴に詰まった汚れも落ちるんじゃね?」と思い使ってみたんですわ。
メインジェットを外し、熱湯100cc程度に20グラム強のクエン酸を溶かした濃いめのクエン酸溶液に1時間程漬け込んでみました。
するとメインジェットの詰まりはキレイに取れて無事に復活!
ついでだからプリムスIP-MBLのニップルもクリーニングしましたわw
いつ使うか分からないけど、いざ使いたい時に点かないってのはシャレになりませんからなぁf^^;
っていうか、この手のガスランタンは暗いですなぁ。
アウトドアで「明かりがついている」と言う安心感を得る為、又は雰囲気を楽しむには良いのですが・・・
ついでのついでに、コールマンのガソリンランタンUnleaded 295も手入れしましたわ。
こちらはクエン酸ではダメでしたが、構造はかなり単純なのであっと言う間に蘇りましたw
ガス系の目詰まりならクエン酸で溶けるみたいですが、ガソリン系はどうもダメ見たいですわ。
とまぁ、最近ではめっちゃ明るいLEDランタンが安全だし簡単なので主流になりつつありますが、アウトドアで「安全で簡単で明る過ぎる」ってのも味気ないと思うんですよねぇ。
そもそもアウトドアなんて「危険で面倒で不便」な空間なんだからそれを楽しまなきゃね。
料理とか生活できる明るさとなると、この位の明るさがワシは面倒でも雰囲気が有って好きだな。
古い人間にはこの位が丁度良いって事でw