サワラのジギング釣行で新潟遠征 2004年4月6日
|今回はWADAさんからお誘いがあり、(っていうか早乙女さんからか?)
K、そしてワシの4人でのルアー遠征となった。
ワシにとって遠征はもとより、ルアーのみでの釣行は初めてのことであるので緊張と言うよりは「1回でもいいからヒットすれば・・・」
と、かなり消極的な気構えでの釣行である(汗)
夜も明けきらぬAM 3:00 早々と現地に到着。
Kが地元アングラー東港研究所のAXさんに連絡を入れる。
しばらくすると同じく地元アングラーのクリボーさんが先到着。
AM4:00 前、AXさんとも合流。
しかもお土産に無農薬米までいただいてしまいました。それも人数分!
AXさん、いただいたお米めちゃくちゃ美味しかったです!
舌触り、甘み、そしてあの食感!クゥ~ッ!!!
っと、いけないいけない、釣行日誌でした。。。f^^;
明るくなる前に場所を確保するため、早速ポイントに向かった。
この堤防は土日になると駐車場に車が入りきらないほどの混雑になるそうで、平日ならまだ良いが休日の場所取りは大変とのことである。
まだ暗いが所々で 「ビシュッ!」 とルアーをキャストする音が聞こえてくる。
皆さん気が早いようで・・・
AXさん、クリボーさんに話を伺ったところ、暗いうちはかからないそうなのでワシたちは日が昇るまでゆっくりと準備をした。
辺りもかなり明るくなり、キャスティングの準備にかかる。
風もなく、水面も鏡のような状態。
AX師 「ここまで凪でいると良くないですねぇ・・・」
キャストする前から不吉な発言・・・
ここでの実績からすると西風が吹き多少波気が無いと良くないらしい。
この日はまさに悪条件・・・
まぁ、ワシは元々釣れると思って来ていないので今回はルアーの練習ってことで自分自身を納得させた。(本当か?)
AXさんの言ったことはとうとう現実となり、数十人のアングラーのキャスティングの音だけがむなしく響き渡る・・・
ふと隣を見ると、ルアー初心者のワシを差し置いて、K、WADAさん、早乙女さんは竿を降ろし一休み。。。f^^;
AXさんだけがワシに付き合ってくれている。。。
AX師「潮目で一発!」
と、気合を入れなおし潮目を目掛けてキャスト。
地元アングラーの正確無比なるキャストを見せていただいた・・・
が、一向にサワラの気配はない。。。
AXさんも諦めたのか、いつの間にか竿を振っているのはワシ一人に(寂;)
「そんなに朝から飛ばすと体持たないよ!」 と、早乙女さん。。。
JUN 「一応練習ってことで・・・(汗)」
しばらくすると、「気ままな釣り」のSADAさんが自転車に乗ってやってきた。
挨拶を交わし、SADAさんはあたりの状況を見ている・・・
だけで竿を出さない。。。
SADA師「この前もサワラが回ってきたの11時頃だし、これからでしょう!」
その言葉を信じ、ワシもキャストしては休みの繰り返し。
と、そんな時、先端でキャストしていた地元師になにやらヒット!
何とヒットしたのはサワラではなく、「サクラマス」 しかもでかい!
目の前でこのサイズのサクラマスを見たのは始めてである。
思わずビデオを片手に走ってしまったf^^;
新潟の海に改めて驚かされた。
これを見て回りも一気に盛り上がる!
が・・・ サクラマスなどそうそう釣れるわけも無く、
この盛り上がりもあっという間に終息・・・
気合を入れすぎても体が持たない、と言うより緊張の糸がほぐれたせいか、いきなり睡魔に襲われた。
堤防に横になり、ボーっと海を眺めていると、いきなり何かが水面でジャンプ!
JUN「えっ?ボラ??? WADAさん、今なんか跳ねたよねぇ???」
WADA師「見てなかった・・・」
よく目を凝らしてみると再び潮目で 「バシャッ!」
JUN「やっぱなんかいるよー!!!」
WADAさんと二人で急いでキャストを繰り返す。
その数投目、ワシがルアーを回収しようと巻いてきた所にいきなりでかい影がルアーの後ろからついてくるではないか!
JUN「おっ!、追ってるー!!!」
と言うや否や、そのでかい影はUターンして行ってしまった・・・
JUN「うをー!!!目の前まで来たのにぃー!!!」
チェイスしてきたのを目にしたワシは、一瞬ルアーのスピードを緩めてしまったのだ。
AX師 「途中でスピードを落とすと、魚に見切られちゃうんですよねぇ・・・」
JUN「うっ、そうだったのかぁ・・・」
再びアングラーの活性が上がる! しかし・・・魚の活性は上がらない。。。
再び堤防に横になり休憩していると、SADAさんとクリボーさんが、
なにやら怪しい物体を持ってきた・・・
SADA師 「JUNさん、これなんだろう???」
JUN「見た事無いですねぇ・・・何でしょう?」
SADA師 「JUNさん、食わないんですか?」
JUN 「い、いやぁ、これは一寸・・・」
どうやら新潟でも 「ゲテ師」 の名前が付いて回るようだ・・・(大汗)
クラゲのような、違うような・・・、丸い所は内臓のようである。
そんなこんなとマッタリした時間が流れ、魚はおろか、波風すら立たない状況が続く。
AXさんは午後から仕事がありとのことなのでここでお別れ。
AXさんは我々の事をかなり気遣ってか、ここまでの状況を見てかなり落ち込んでいる様子。
「1匹でも良いから釣れて欲しい・・・」
彼の後姿がそう物語っていた・・・
日も上がると同時に気温もぐんぐん上がってきた。
ぽかぽか陽気は昼寝にはもってこいであるf^^;
1時間以上爆睡したであろうか。。。
いきなり早乙女さんに叩き起こされた。
「JUNさん、向こうでアイナメ上がってるって!移動するよ!」
JUN「はぁ?アイナメぇ~???」
何でルアーでアイナメ???と疑問に思いながら道具を整理しWADAさんと共に早乙女さんたちの下へよろよろと歩き始めた。
早乙女さんは早速第一投目をキャストしている。水面に目をやると
「バシャバシャッ!!!」
JUN「えっ?何?今の???」
早乙女師「あぁ~!!!バレたぁ~っ!!!!!」
何と、1投目からサワラがヒットしたのである!
WADAさんと慌てながらロッドを手に取りキャストを繰り返す!Kも早数投目をキャスト。
と、この時「神風」が吹き始めた。
そうである。AXさんが言っていた「西風」それと共に海面もざわめき始めた。
再び早乙女さんにヒット!
隣でやっていたワシは、お祭りを避ける為、慌ててルアーを回収・・・っと思いきや、ワシの竿にもヒット!
JUN「き、来たァ!!! あっ!バレたぁ!!!」
早乙女師「こっちもバレたぁ!!!」
すると今度はKにヒット!
流石K、なんら慌てる様子も無く、バラクーダのような巨体と渡りあるっている。
ワシもランディングに加担。
(餌釣りの時は玉網いれと言っているが、今回はルアーなので横文字を・・・f^^;)
無事ランディングしたのは、75cmのサワラ。
やっと仕留めたり!と言うか、左図は一寸お疲れ気味?
この後Kは同サイズを2本追加。
この間、K、早乙女氏、そしてワシのトリプルヒットが二回、
しかし、ワシと早乙女師はいずれもバラシ・・・(無念)
数投したとき前にKに結んでいただいたリーダーがすっぽ抜けてしまった。
K「ごめんなさい!結びなおしますからこれ使ってください!今魚回ってますので!」
70cmオーバーのヒラマサもイケル!と言うRODをKにお借りし、再びキャスト!
「って言うか、重いですこのROD・・・」 ワシが使用していたのは、かなりライトなタックルだったので、いきなりヘビーなタックルに持ち替え一瞬戸惑いはしたが、「釣り上げてやるぅ~!」と魂で叫び、夢中でキャストした。
願いが叶ってか、3投目にやつは来た!
思ったより引き込まないなぁ・・・ いや、タックルが良いのである。
キャスト時は体力を消費するが、かかったらもうバラす気がしない。そんなタックルであった。
Kにランディングまでしていただき、ワシの今回の目的は十二分に果たしたのであった。
実測74cm、重さは量ってないが、2.5Kgほどであろう。
いやァ、しかし今回は、Kに「おんぶに抱っこ」で釣らせていただいたと言っても過言では無い。
ラインシステムからジグのセッティングまで、果てはタックルまで使わせていただき釣らせていただいた。
今までワシの持論は、「ライトタックルで大物ゲット!」
だったのだが、ヘビータックルのパワーを見せ付けられてしまった。
もうこれは自分も真似るしかあるまい!
今回ライトタックルで手前に寄せてくる所までは毎回行くのだが、最後の一暴れでばらしてした。
思いっきりフッキングさせたつもりでも、奴の堅い口にフックが完全にかからないのだと思われる。
時計は15:30を回った頃であろうか、今までのお祭り騒ぎは一体どこへ・・・と言うほど静まり返ってしまった。
と、その沈黙を破ってくれたのは、「沈黙のファイター」 WADA師!
完全にフッキングするまでワシたちに声すらかけなかった。。。
彼は今回、Evolution Blade と、「ナブラ刑事」のプロトタイプのテストを兼ねていたようだ。
数回アタックはしてきたようであるが、隣のアングラーに邪魔をされ、(右奥のおじいちゃん)思うような釣りが出来なかったようである。
しかし、結果オーライ、WADA師が釣り上げたサワラは、おなかが白子でパンパンの74cmであった。
16:00を過ぎた頃、「神風」 もすっかり収まり、海は又、湖でも見ているかのように静まり返った。
この数時間を、先に帰ったAX師にお見せしたかった。
KEITHがAX師MAILを打つ。
「夕方中央付近爆釣!」
少し離れた所でやっていたSADAさんは2本、クリボーさんは何と4本釣り上げていた。
地元パワー恐るべし!
堤防からの帰り道、Kとクリボー師の二人はサワラのあまりにの重さに苦痛の表情を浮かべていた(笑)
今回の釣行では、AX師、SADA師、クリボー師三人の地元アングラーにはすっかりお世話になってしまった。
ネット上だけで名前を知っていただけのワシたちに、細やかな心配りをしていただき、心より感謝いたします。
それにしても釣友今吉師もそうであるが、新潟の人々の心の雄大さ、そして優しさが心に沁みた釣行であった。
新潟、「心のふるさと」 と呼ぶに相応しい場所である。
そうそう、早乙女師であるが今回「9バラシ」の偉業に納得いかず、帰宅後どこかに旅立ったと言う噂が・・・