岩手県和賀川水系の渓流釣行 2003年9月27日

今回、約1年半振りの岩手釣行である。
今年はなんだかんだと岩手に行く機会がなく、と言うよりはまとまった休みがなかなか取れなかったため、遠征と言っても今吉師実家のある新潟止まりで、ゆっくりとした釣行は久しぶりになった。
今回の岩手釣行は、1ヶ月以上前から企画しており、はじめは前回同様、Y子と二人での釣行を予定していたが、今回は今吉師も誘い、ワシにとっては久しぶりのテント生活をすることになった。
Y子と一緒のときは、素泊まりの宿などに止まることがい多いので、体は楽なのだが、ワシの中ではどこか物足りなさを感じていた。やはり山に来たらテントでしょう!

と言うわけで、9/26、この日は今吉師が仕事だったのだが、「1分でも早く岩手に着きたい」 と思い今吉師が仕事の終わる時間を目安に迎えに行くことにした。
当初釣り場に着くのは大体AM4:00近くなるだろうと予想していたのだが、これが思いのほか早くついてしまった。

AM1:00 目的の場所に到着。
三年前からここ来る途中、がけ崩れになっており車を捨てて1時間ほど入渓ポイントまで歩かなければいけなかったのだが、どうやら今年、林道を直したようで、入渓ポイントまで車で入れてしまった。嬉しいやら悲しいやら。。。
と言うのは、車では入れるのは楽でよいのだが、その分誰でも入れてしまうので、魚もスレてしまっていることが予想されるからである。
早く着きすぎたので、とりあえず仮眠をとることにした。今吉師もY子もいびきを書きながら熟睡している。が、ワシははやる気持ちを抑えることが出来ず、全く眠ることが出来ない。

「二人とも良く寝られるなぁ。。。」
感心すると言うか、心の中では半ば呆れていた。こんな素晴らしい所に来て寝られる神経がワシには理解できない。
と言うより、どちらかと言うとワシのほうがおかしいのかもしれない。
横浜から岩手まで休憩なしで運転し通し、それでも眠くならないのであるから。。。

大口を開けて寝ている二人を横目に、ランタンの明かりを元に餌探しに外へ出た。
澄んだ空気・・・川のせせらぎ・・・星の煌き・・・
ワシのようなガサツな輩でも詩人にかえてしまうようなこの世界。。。しばらく餌を採るのも忘れランタンを手に歩き回る。
「もう魚が釣れなくてもいいや、ここにこられただけで・・・」 季節を思わせる虫の声に混じり、ランタンのガスの音色が心地よく響く

数匹のぶな虫とキリギリスを捕まえ車に戻り明るくなるのを待つ。30分ほどうとうとしただろうか・・・ふと窓の外を見ると小雨が降っている。「さっきまであんなに星が出ていたのに・・・」 女心と秋の空とはよく言ったものである。しかもここは山の中。天候が変わることはある程度予測していたことである。

和賀川の支流AM 5:00
先ほどからの雨も上がり、入渓準備をするために二人を起こす。
Y子 「JUNさんうるさくて眠れなかったぁ~!」 (あんなに大口開けて寝ていたではないか・・・by JUN)

ここの川は途中から左右に分かれているので、この日は右側に入ることにした。
がさ藪を20分ほど歩き入渓ポイントに到着。しばらくザラセなのでこのポイントは飛ばし、
いかにも魚がいそうなポイントから竿を出すことにした。

今さんまずは渓流初挑戦の今吉師に竿を出してもらう。
ある程度魚のいるポイント・流し方を教えまずは一流し目。。。
無反応・・・
そういえばワシは始めて渓流で竿を出したとき、ワシが何回流してもピクリともしなかったのに、渓流の師匠である「エビちゅ師」が流すと、立て続けに3匹の岩魚がかかったことを思い出した。
やはり一流し目は無理かなぁ・・・
まぁ、この上にいくらでも良いポイントがあるのでここは飛ばして上に行くことにした。

この後、待ちきれずにウズウズしていたY子が竿を出す。
Y子はワシの巻いた#14のエルクヘアーカディスを使用。
今回も「フライで爆釣」を狙うらしい。。。

Y子イワナゲットしかし、二人ともなかなか反応がない。

そして暫くしてようやくY子のフライに20cm程のイワナがヒット!
表情も一寸誇らしげ?

JUN師匠からの一言
これからはフライも自分で巻くように・・・

今さん岩魚ゲット

 

この後、今吉師も無事Y子よりも大きめの岩魚をゲット!

これでワシも何とか無事に今回の目的達成と言うところであろうか、かなりほっとした。
やはり初めて釣行した人間が魚を釣らなきゃ意味無いからねぇ!

と言うより、これで心置きなくワシも竿を出せるというのが本音だろうか。。。

川を下る途中、一寸遅い昼食をとる。
釣り上げた岩魚を塩焼き&刺身でいただいた。久しぶりの新鮮な岩魚は非常に美味かった。

イワナの内臓の炭火焼ふと気が付くと今吉師がなにやら怪しいことを。。。 岩魚の胃袋を塩焼きにしていた。

今吉「JUNさん、これなかなかいけますよ!一口食ってみてください!」
差し出されたからには食わぬ訳にはいかないだろう。。。

JUN「ああ、なかなかいける・・・ン?なんか一寸変な香りが・・・」
良く見ると食いちぎった中から、岩魚が食った半消化状態の川虫がたくさん出てきた(@@;
今吉「あれ?ちゃんと中身洗ったつもりだったんですが。。。すいません(笑)」

ってヲイ!ヽ(*`Д´*)ノ

tyouka-2この後ワシもそこそこの型の岩魚を釣り上げ、さらに上流へ向かう途中、地元のきのこ狩りのおじさんが下からやってきた。

「ここ渡ってもいい?」 Y子が竿を出しているところに声をかけた。
Y子も流石に「駄目です」 とは言えないので素直に通らせてあげたが、後から思えばこれがいけなかったのか、このおじさんが通った後、魚は警戒したのか1匹も釣れなかった。

もう少し気を使って歩いてくれれば良いものを・・・
初日の釣行はこれで終わりにして、町にある温泉に入ることにした。

渓流を歩いた後の温泉はやはり良い!渓流で心を癒し、温泉で体を癒す。なんと言う贅沢であろうか。
この後夕食は「イワナ尽くし」 といいたいところでは有るが、この日はお昼に食べる分しか釣っていないので、
町の温泉街にある 「中央食堂」 で夕食をとることにした。

岩手に通うようになり10年以上になるが、毎年1回はここの食堂にお世話になっている。
ここの食堂、もしかすると横浜の中華街あたりで食べるよりもはるかに美味いかもしれない。
メニューは何のことはない普通の中華食堂のメニューなのだが、どれを食べても美味い。特に「行者ニンニク入り餃子」は絶品である。

この後2日目の入渓ポイント&テン場を探すためこの後途方もなく放浪することになる。
川の適当な場所にテントを張ろうとしていたのだが、予定していた場所が何と舗装されてきれいな道になっているではないか!

「これじゃぁ話にならないな・・・」
途方に暮れ、仕方なしに沢のテントの張れる場所があるのでそこに向かうことにした。このとき時刻はPM 9:30を回っていた。
所がここでは道に迷い、Uターンスペースがない林道を1kmほどバックで戻る。首が回らなくなるほど痛くなった。
助手席の今吉師は疲れと満腹感&車の振動の相乗効果もあり気持ち良さそうに寝ている。
仕方がないので、ある程度入渓者が多いことを予想しながらも、違う川に入ることにした。
この時ワシは眠くて体も限界に来ていたので、仕方がなく林道の少し広いスペースに車を止め、その前にテントを張ることにした。

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