鹿島港でフカセの黒鯛狙い 2003年4月19日
|茨城の釣友から、鹿島で黒鯛がノッコミに入ったとの連絡があり、今回、今吉師、Y子、私の三人で黒鯛調査(?)に向かうことにした。
AM 2:30、横浜を後にし、鹿島の24Hドラッグストアで餌を購入。このドラッグストア、かなり広いのだが、売り場の3分の1以上が釣具のコーナーになっている。流石鹿島!
前日の天気予報だと、12:00頃から風がかなり強いとのことだったので、午前中は、「とりあえず1匹!」を目標にM堤に入る事にした。 しかし・・・
釣り場に到着したのは5:00。海はベタ凪で、非常に釣りやすい状況。この日の満潮が4:50なので、「これからが勝負!」と、早速仕掛けの準備に取り掛かる。 いざ実釣開始!・・・と同時に突然風が強くなってきた。予報では風速3m であったが、体感風速は10m!しかも正面からの風で非常に釣り辛い。
「そのうち風も収まるだろう・・・」と、風との格闘も2時間が過ぎた頃、今吉師は風に耐え切れず堤防に横になり爆睡状態。
「今吉氏が寝ている間に1匹釣り上げ脅かしてやろう!」との思いが通じたのか、私の浮きに変化が。
「根掛り?」と思えるような状態だったので、そのまま数秒待っていたが、「やっぱり根掛りか・・・」と思いつつも、一応合わせを入れた。
ただ重いだけの物体に、「こりゃ、ヒトデか海草だな」と手前まで巻き上げてきたとたん、いきなり下に突っ込み始めた。「おや?魚だったの?」
水面に浮いてきたのは、34cmのマコガレイであった。
この後風は更に強くなり、釣りをしている状況ではなくなってきた。周りにいた釣り人も、一人、また一人と撤収していく。今吉師と相談し、私たちもM堤を後にすることを決断
途中コンビニにより、ついでに天気予報を聞こうと携帯を・・・ 「あれ?携帯電話が無い!!!」 今吉師に私の携帯の呼び出し音を鳴らしてもらったが、 どうやら車の中には無いようである。仕方なしに、元車を止めてあった場所に戻ったがどこにも落ちていない。誰かが拾っていたら出てくれると思ったが誰も出 てくれない。悩んでいても仕方が無いので、次の釣り場を探すことにした。
まず、風を背中に受けられる「みなと公園」にいってみる。
到着早々目に入ったのが、フェンスに立てかけられている「竿、竿、竿、そしてまた竿!」 1m間隔に端から端まで竿が立てかけられている。ほとんどが投げ竿であったが、誰一人まともな魚はかかっていない。状況が状況なので、昨年この時期に良い 思いをした「サヨリ」でもと思ったが、今年は未だあがっていないそうだ。
仕方が無いので、ノッコミで良い思いをしたポートラジオの様子を見に行き、ポイントにチヌ師がいたので状況を聞いてみると、こちらも朝から餌取りすらないとのこと。ほかにも3人入っていたが、諦めて帰ったそうだ。
悩みに悩んだ末、風がやむことに期待をして中堤防に入ることにした。
途中中堤防を除いたときは先端に数名確認できたが、車がやけに止まっている。中堤に向かう途中、それがなぜか確認できた。「潮干狩り」である。
この時期、一年で一番潮の干満の差が激しい時期なので、潮干狩りにはちょうど良い時期なのだ。中堤の付け根ではアサリが取れるらしい。中には漁師のように 10kg近く取っている人もいた。「ん~、これは潮干狩りをしたほうが良いかも・・・」 などと思いながらもポイントを目指した。
ポイントに到着したのは11:00。風は相変わらずやむ気配無し。先端にチヌ師が数名入っていたが、こちらも未だあたりすらない状態。
こませを作るため海水をくみ上げると、M堤より水温が低い。「果たしてこの状態で魚は口を使ってくれるのか?」 不安に思いながらも、ゆっくりと仕掛けを準備する。
強風のため、Y子を筆頭に悪戦苦闘。竿を持つのもままならず、仕掛けを回収するにも一苦労。仕掛けを入れても表層が風で押され、思ったポイントに流れない。この時期の鹿島は風が強い日が多いが、私が通った十数年の中でもこの日は最悪の状況では無かっただろうか・・・
案の定不安は的中し、魚の当たりはまったく無い所か、餌さえ取られない。私たちの後に数名チヌ師が来たが、皆餌取りも無い状態であった。
17:00、今吉師と相談し、これ以上粘ってもだめであろうと判断してこの日は早々と撤収することにした。
結局この日はM堤で釣り上げたカレイ1匹に終わり、またしても納得のいかない釣行になってしまった。
次回は必ず・・・ と、今年は何回言ったことか・・・
カレイは刺身で食べたが、なかなかの美味であったことがせめてもの救いである。